【4月17日 AFP】マレーシア政府は17日、インド洋(Indian Ocean)で続けられているマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便の捜索活動について、機体が見つかっても引き揚げ作業には膨大な困難と費用が伴うとの見方を示した。

 ヒシャムディン・フセイン(Hishammuddin Hussein)運輸相代理は記者会見で、現在探索の対象となっている海域の水深は4500メートルで、そのような深海での機体引き揚げ作業は軍の能力を超えていると説明。引き揚げ作業を請け負う業者を探す必要があり、費用も膨大なものになると述べた。

 オーストラリア西方沖で2週間前から続く捜索活動は、海底で不明機のブラックボックスから発信されたとみられる信号を検知したことから進展が期待された。しかし発信位置を特定する前に信号は途絶え、再び深海の捜索範囲を拡大する必要があるのではと懸念されている。

 国際的なチームによる捜索活動を主導するオーストラリアのトニー・アボット(Tony Abbott)首相は17日に掲載された米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)とのインタビューで、14日から始まった米海軍提供の無人潜水艇を用いた海底での捜索は1週間続くとの見通しを語った。もし、何も見つからなかった場合は捜索計画を見直すという。(c)AFP