【4月17日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は17日、ウクライナ南部のクリミア(Crimea)半島で行われたロシア編入の是非を問う住民投票の前から、投票期間中を通じてロシア軍を同半島に派遣していたことを初めて認めた。この住民投票では、ロシア編入の賛成票が圧倒的多数を占めた。

 プーチン大統領は、2月下旬に無記章の軍服を着て同半島に現れ、ウクライナの軍事基地周辺などを包囲した兵士らの所属について説明する中で、「われわれは、自由投票の原則が確実に順守されることを目指していた」と述べた。

 そして、「地元の防衛軍の後方にいたのはロシアの兵士だ。彼らは適切に、同時に断固たる姿勢で熟練の部隊らしく行動した」、ウクライナの軍事基地で「使用される恐れのあった兵器から人々を守らなければならなかった」と述べた。

 一方、スイス・ジュネーブ(Geneva)では同日、ウクライナでの危機をめぐり、ウクライナとロシアに米国と欧州連合(EU)を加えた4者による外相会合が始まった。(c)AFP