【4月17日 Relaxnews】今後10年以内に、旅行者はバーチャルリアリティー(VR、仮想現実)技術で旅行先での「感覚」を体験してから、実際の旅行を予約するようになるかもしれない──。「Oculus Rift」のようなVR機器を使って、グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef )や死海(Dead Sea)の海水を試しに「触れる」ことができるようになるかもしれない。

 ウェアラブル(身につけることのできる)機器の「スマートコンタクトレンズ」による瞬時の翻訳で言葉の壁は無くなり、また米アップル(Apple)の音声認識型機能「Siri」のような仮想旅行のパートナーが旅行計画のさまざまな煩わしさから開放してくれるだろう。

 これらは、コンサルタント会社「The Future Laboratory」および流行の専門家・未来学者56人によってはじき出された未来予想のほんの一部。旅行サイト「スカイスキャナー(Skyscanner)」が予想を委託し、レポート「2024年の旅行(The Future of Travel 2024)」にまとめた。

 レポートは3部から構成されている。第1部「計画と予約」では、2024年の旅行計画および予約の形態を予想した。

■仮想コンパニオンとウェアラブル人工知能

 スマートなデジタルコンパニオンに加え、ウェアラブル技術は眼鏡型端末「グーグル・グラス(Google Glass)」から進化していると思われる。例えば、装着したコンタクトレンズに瞬時に翻訳された言葉が表示されるなど、国外旅行での言葉の壁を取り払ってくれるだろう。

■仮想休日

 VRヘッドセット「Oculus Rift」ようなバーチャル・リアリティ機器を使うと、旅行者は目的地までの「試乗」が可能になる。ハプティック(触覚)テクノロジーで、ホテルのベッドや飛行機の座席などの質感を「触って感じる」こともできるようになる。

■セマンティック検索

 ウェブの「直感的」で「繊細」な技術により、旅行計画はもっとパーソナライズされたものになる。例えば、「表情符号化アルゴリズム」のようなツールは、検索エンジンが人の表情から感情を読み取り、ユーザの反応に基づいて検索結果を調整する。

 スカイスキャナーB2Bの責任者のフィリップ・フィリポブ(Filip Filipov)氏は「これら多くの新技術が旅行に与える影響は想像するだけでも気が遠くなる。このレポートは未来を垣間見せてくれるが、それはまだまだ序章にすぎない」と述べている。(c)Relaxnews/AFPBB News