【4月17日 AFP】韓国の南部沿岸沖で16日朝に旅客船が転覆・沈没した事故で、これまでに6人の死亡が確認された。300人近くの安否が依然として不明で、現場では救助隊とダイバーによる懸命な捜索活動が続けられている。

 沈没した旅客船セウォル(Sewol)号(6825トン)には事故発生当時、乗客乗員475人が乗船しており、その大半は人気観光地の済州(Jeju)島に向かっていた高校生だった。

 聯合(Yonhap)ニュースは海洋警察当局からの情報として、179人が救出されたと報じている。いまだ290人の安否が不明であり、死者数は大幅に増える恐れがある。これまでに確認された死者には、高校生1人と女性乗員1人が含まれている。

 セウォルは16日午前9時(日本時間同)に遭難信号を発信。船体はそれから2時間以内に急激に傾き、転覆・沈没した。

 安全行政省の当局者によると、韓国海軍の特殊部隊を含めた178人のダイバーが救助活動にあたっているが、海中の視界の悪さと激しい潮流によって難航している。(c)AFP/JUNG Yeon-Je