【4月16日 AFP】15日のカナダ当局発表によると、同国アルバータ(Alberta)州のカルガリー(Calgary)で、ホームパーティーに参加していた学生5人が刺されて死亡し、容疑者として警察幹部の息子が身柄を拘束された。

 警察によると通報が入ったのは15日午前1時20分(日本時間午後4時20分)ごろ。現場は静かな郊外の住宅地で、大学生たちが学期末のホームパーティーを行っていた家に到着した警察官が、3人の遺体を発見した。さらに2人が病院で死亡した。被害者は男性4人、女性1人で、全員20代だった。1人は家の前庭の芝生で見つかった。

 公営のカナダ放送協会(CBC)によると、警察犬も投入された追跡により現場付近で逮捕された容疑者はカルガリー大学(University of Calgary)の23歳の卒業生で、法科大学院へ進学する予定だった警察幹部の息子だった。

 被害者たちは同じ大学の学生で、パーティーには30人ほどが参加していたという。カルガリー警察のリック・ハンソン(Rick Hanson)署長は、今回の事件を同市史上「最悪の大量殺人」事件だと表現した。同署長によれば、容疑者はパーティーに招かれていて、食料品店でのアルバイトを終えてパーティーに向かったという。(c)AFP/Michel COMTE