【4月15日 AFP】パキスタン・パンジャブ(Punjab)州で14日、村の住民宅から新生児の頭部が発見され、この家に住む男がこの新生児の遺体を食べた容疑で逮捕された。この男は以前にも人肉を食べ、3年前まで服役していた。

 同州の辺境の村、ダリヤ・カーン(Darya Khan)で、近所の住民から悪臭がすると通報を受けた警察が男の家を捜索したところ、中で生後2日の新生児の頭部が見つかった。警察によると、この家を所有するモハメド・アリフ(Mohammad Arif)容疑者が、自分の兄弟が墓地から盗んできた新生児の遺体を調理し、食べたことを認めている。

 アリフ容疑者とファルマン・アリ(Farman Ali)容疑者の兄弟は、 2011年4月にも同じ村で人間の遺体を食べたとして逮捕され、2年間服役していた。この事件はパキスタン全土に衝撃を与えた。

 パキスタンの刑法には人肉を食べることに対する特定の法律はないが、2011年の事件の際には、アリフ容疑者は遺体の冒とくと公共の秩序に対する罪で有罪となった。このときは兄弟の家でがんのために死亡した24歳の女性の遺体を警察が発見したが、片方の脚は2人が食べたためなくなっていた。

 アリフ容疑者については精神鑑定が行われる予定。一方、アリ容疑者は警察が行方を追っている。

 アリフ容疑者が勾留されている地元警察の警察官によると、兄弟の妻や家族は数年前に家を出ていき、2人は周囲から孤立して暮らしていたという。(c)AFP