【4月15日 AFP】マレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便が消息を絶つ直前に機内から携帯電話がかけられたとする説について、マレーシア政府は13日、これを否定した。

 同国紙ニュー・ストレーツ・タイムズ(New Straits Times)は前週12日、匿名の情報筋の話として、MH370便のファリク・アブドル・ハミド(Fariq Abdul Hamid)副操縦士が電話をかけたが突然切れ、それは「恐らく同機が高速で(通信)塔から離れたため」だろうと報じていた。

 また、これまでには同機のザハリ・アフマド・シャー(Zaharie Ahmad Shah)機長が、飛行前か飛行中に電話をかけたとする未確認の報道もある。

 しかし、マレーシアのヒシャムディン・フセイン(Hishammuddin Hussein)運輸相代理は13日の記者会見で、同機の操縦室からの電話について関係当局では一切把握していないと語った。ただし、警察や捜査を行っている他の国際機関については、憶測を避けたいと述べた。

 また、フセイン運輸相代理は、マレーシアの警察署長が前週、同機失踪に関する捜査で犯罪容疑がまったくなくなった搭乗者はいないと述べた発言について、再度はっきり確認した。

 一方、インド洋(Indian Ocean)での捜索に14日初めて投入された無人潜水艇「ブルーフィン21(Bluefin-21)」は6時間の活動の後、深度限界を超えたため安全機能が作動して捜索を中断し帰還した。15日も第2回目の潜水に出発する。(c)AFP