【4月15日 AFP】血糖値が低いと怒りの感情や攻撃性が増すため、幸せな結婚生活を送りたい夫婦にとっては好ましいことではないとする研究論文が、14日の米科学誌「米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of SciencesPNAS)」に発表された。

 論文を発表したのは、米オハイオ州立大学(Ohio State University)のブラッド・ブッシュマン(Brad Bushman)氏率いる研究チーム。研究チームは107組の夫婦を対象に、朝食前と就寝前の血糖値を21日間測定するよう依頼した。

 研究チームはさらに、それぞれの夫婦に対し「配偶者の身代わり」となるブードゥードール(呪いの人形)と針を渡し、配偶者への怒りの度合いに応じ、毎晩こっそりと人形に針を0~51本刺すよう指示した。

 実験の結果、血糖値が低い人ほど人形に針を多く刺したことが分かった。

 研究チームはさらに、夫婦らを研究施設に招き、別々の部屋からお互いにコンピューターゲームで対戦するよう指示した。

 夫婦には、ゲームに勝つと、相手が装着しているヘッドホンに騒音を流すことができ、その音量と持続時間を決める権利があると伝えた。