【4月15日 AFP】ブラジルの経済紙バロール(Valor)は14日、6月に開催される2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)に出場する32チームの中で、最も市場価値が高い代表チームは、スペイン代表、アルゼンチン代表、そしてブラジル代表と報じた。

 ブラジルのスポーツ専門コンサルタント企業プルリ・コンスルトリア(Pluri Consultoria)社によると、首位は前回大会(2010 World Cup)王者のスペインで、推定価値は4億8690万ユーロ(約685億円)、次いでアルゼンチンが4億7410万ユーロ(約667億円)、ブラジルが4億7020万ユーロ(約662億円)となっている。

 同社は、ドイツ代表が4億4560万ユーロ(約627億円)、フランス代表が3億9860万ユーロ(約561億円)と推算し、ロイ・ホジソン(Roy Hodgson)監督率いるイングランド代表を3億5420万ユーロ(約498億円)とした。ベルギー代表は3億3610万ユーロ(約473億円)で、3億2240万ユーロ(約454億円)のイタリア代表を上回った。

 同社の報告書で最高額がつけられた選手は、この1年で推定価値を1.4パーセント下げているものの、アルゼンチン代表でFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するリオネル・メッシ(Lionel Messi)の1億3810万ユーロ(約194億円)となっている。

 ポルトガル代表でレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は、世界年間最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」の受賞で推定価値が11.4パーセント上昇したが、それでもメッシには3000万ユーロ(約42億円)以上離されている。

 1億730万ユーロ(約151億円)と推算されるロナウドの現在の市場価値は、ポルトガル代表チームの総額2億8700万ユーロ(約404億円)の3分の1以上にも相当する。

 最下位のホンジュラス代表は、3230万ユーロ(約45億円)と推算され、この数字はメッシの4分の1以下で、さらにブラジル代表で、バルセロナに加入し昨年から価値が22.5パーセント上昇したネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)の6740万ユーロ(約95億円)の半分にも満たない。

 これらの価値は、77項目の基準から推算され、その中には年齢、技術的能力、健康状態、さらに出場国が最後に試合を行った日にちに至るまでの市場における営業力などが含まれる。

 同社は、5月7日に各国の招集メンバーが決定したのちに、改めて価値を更新するとしている。(c)AFP