【4月12日 AFP】ノルウェーの漁師が、思いがけなくセクシーな異物を胃袋に収めたタラを捕獲していたことが11日、明らかになった。

 漁師のビョーン・フリルンド(Bjoern Frilund)さん(64)は今週、重さ5~6キロのタラを捕まえた。ニシンを捕るために西岸沖に仕掛けておいた網にかかっていたのだという。そのタラの内臓を取り出そうとしたところ、胃袋が変形しており、開けてみると中には大人のおもちゃ「ディルド」が入っていた。

 フリルンドさんはAFPに対し、「胃の中にはニシンが2匹入っていた。取り出すと、次にゴム製のものが出てきた」と説明した。オレンジ色のディルドは、15~16センチくらいの長さだったという。

「タラはほとんど何でものみ込む魚だが、こんなものが出てくるとは思ってもみなかった。頭に隕石がぶつかるのと同じくらいの確率でしか起こらないことだろうね」

 息子のマウリス(Marius Frilund)さんは永遠に残る記念として、この非常に珍しい「発見」をカメラに収めた。

 マウリスさんによると、網を引き上げたときにはタラは生きており、おもちゃは胃の奥の方にあったことから、父親が誰かのいたずらに引っかかったとは考えられないという。

 フリルンドさんは、このタラはディルドをイカと間違えたのだろうと推測している。また、ディルドにはモーターがついていたが、電池は入っていなかった。

 海中にこのおもちゃが出現した理由についてフリルンドさんは、「多分、欲求不満の女性が(ノルウェー沿岸を周遊するクルーズ船の)コースタル・エクスプレス(Coastal Express)の上から海に投げ込んだんじゃないかね」と話した。(c)AFP