【4月9日 AFP】トヨタ自動車(Toyota Motor)は9日、エンジンスターターや運転席のシート、ステアリングコラムなどでの5つの不具合のため、世界で約639万台をリコール(回収・無償修理)すると発表した。

 不具合による出火の恐れがあるとしてリコールの対象となるのは、世界各地で販売した「カローラ(Corolla)」セダン、スポーツ用多目的車(SUV)の「RAV4」、小型車の「ヤリス(Yaris)」など。トヨタの声明によると、いくつかの車種には複数の不具合がある。

 トヨタはこれまでに、スターターの不具合による出火について2件の報告を受けているが、同社が把握している限り、こうした問題が事故につながった例はないという。

 トヨタは2012年にも、パワーウインドースイッチの不具合で出火の恐れがあるとして、人気車種のカムリ(Camry)やカローラ(Corolla)など、世界全体で743万台をリコールすると発表した。

 さらに同社は先月、米国で販売した一部の車両で起きた意図しない急加速の問題に関する情報開示のあり方について、12億ドル(約1200億円)の制裁金を支払うことで米司法省と合意している。(c)AFP