【4月8日 AFP】中国・北京(Beijing)にある中国国家博物館(National Museum of China)では11日から、フランス絵画の最高傑作10点を一堂に会した展覧会が始まる。先週、展示10作品の最後の1点が厳重な警備の下、中国に到着した。

 展示作品の中には、オーギュスト・ルノワール(Auguste Renoir)の「ムーラン・ド・ラ・ギャレット(Dance at Le Moulin de la Galette)」も含まれている。同作品は、パリ(Paris)のオルセー美術館(Orsay Museum)に収蔵されている。


 この他、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の「エル・マタドル(Matador)」や、ベルサイユ宮殿(Palace of Versailles)からはイアサント・リゴー(Hyacinthe Rigaud)のルイ14世(Louis XIV)の肖像画も展示される。

 作品にかけられた保険の総額は、推定7億~8億ユーロ(990億~1130億円)から数十億ユーロ(数千億円)ほどに上るとみられている。

 展覧会を企画したフランス国立美術館連合(RMN)のジャンポール・クルゼル(Jean-Paul Cluzel)氏は、フランスの複数の美術館から「傑作中の傑作とみなされ、世界中の美術愛好家が間違いなく知っている10点の最高作品」を集めたとしており、同様の展覧会の開催は今回が初めてだとしている。

 天安門広場(Tiananmen Square)に隣接する同博物館での展覧会は、6月まで開催予定。(c)AFP