【4月7日 AFP】アルゼンチン北部コルドバ(Cordoba)のカトリック教会で5日、同性婚カップルの生後2か月になる娘の洗礼式が行われ、クリスティナ・フェルナンデス・デ・キルチネル(Cristina Fernandez de Kirchner)大統領がこの女児の「ゴッドマザー(代母)」を務めた。

 アルゼンチンでは2010年にフェルナンデス大統領の下、中南米で初めて同性婚が合法化され、同性婚カップルの養子縁組も可能になった。しかし、レズビアン(女性同性愛者)カップルの間の子が国内のカトリック教会で洗礼を受けるのは、今回が初めてとみられる。

 ウンマ・アスール・ビジャロエル(Umma Azul Villarroel)ちゃんは1月27日、同性婚カップルのカリーナ・ビジャロエル(Karina Villarroel)さんとソレダード・オルティス(Soledad Ortiz)さんの娘として、ソレダードさんの体外受精によって生まれた。

 カリーナさんが1日にAFPの取材に明かしたところによると、カリーナさんとソレダードさんは交流サイトのフェイスブック(Facebook)上で、2人の子の母親であるフェルナンデス大統領に「ゴッドマザーになってほしい」と依頼したという。

 大統領はこの依頼を快諾し、洗礼式には代理人として海軍のクラウディア・フェノッキオ(Claudia Fenocchio)副官が出席した。(c)AFP