【4月6日 AFP】激しい暴風雨による洪水に見舞われた南太平洋のソロモン諸島の首都ホニアラ(Honiara)では6日も、被害に遭った住民や救助隊員らによるがれきの片付けや行方不明者の捜索が続けられた。

 ホニアラを流れるマタニカウ(Matanikau)川が3日夜に氾濫し、これまでに21人の死亡が確認された。援助機関などによると40人近くがまだ行方不明になっているほか、約4万9000人が家を失った。

 洪水と地滑りにより、マタニカウ川の周辺地域では上下水道と電力施設も大きな被害を受けた。

 国際空港は滑走路上に流されてきた住宅2棟とがれきの撤去作業を急ピッチで終え、6日から運用を再開。緊急支援物資の受け入れ態勢を整えた。国際的な救難活動の先頭に立っているオーストラリアとニュージーランドは、支援物資や緊急作業員、各種装備を空輸する準備を進めている。

 非常食の備蓄は底を突きつつあり、赤十字(Red Cross)は自宅を失った人に提供する食糧の確保に奔走している。(c)AFP