【4月3日 AFP】エープリルフールだった1日、台湾で大人気のジャイアントパンダが重病になり安楽死させられるかもしれないとするうその記事がインターネットに掲載されたことに対し、台北(Taipei)市長は2日、「行き過ぎ」だと苦言を呈した。

 台湾で飼育されているパンダの1頭が寄生虫病にかかり、安楽死させることになるかもしれないと伝えたのは、ネクスト・メディア(Next Media)。

 ネクスト・メディアは、香港(Hong Kong)と台湾で運用しているウェブサイト上で、昨年7月に誕生した初の台湾生まれのパンダ、円仔(ユエンザイ、Yuan Zai)の母親である円円(ユエンユエン、Yuan Yuan)が重病で、「台北市立動物園(Taipei City Zoo)はキリンを殺処分した(デンマークの)コペンハーゲン動物園(Copenhagen Zoo)のように、円円を安楽死させることを検討中だ」と報じた。

 この記事に地元メディアがすぐに懸念を表明し、台湾当局は急きょ、内容の真偽を動物園に確認。動物園は騒ぎを収めるため、元気な円円の写真を公開した。

 台北市当局によると、カク龍斌(Hau Lung-bin)台北市長は「台湾にいるパンダは3頭とも健康だ。この記事を書いた動機は分からないが、行き過ぎた冗談だ」と苦言を呈したという。

 なお、動物園によれば、今年1月6日に一般公開を開始して以来、円仔が目当ての来園者はすでに160万人を超えている。(c)AFP