【4月2日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は1日、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領が推進し成立させた医療保険制度改革法(通称オバマケア、Obamacare)の下での保険の契約者数が、目標としていた700万人を超えたと発表した。オバマ大統領はこの結果に喜びの意を表明し、より多くの米国人が保険に加入することに「腹を立てている」政敵を批判した。

 オバマケアについては、同法の下での保険加入申請が開始された際に申し込み用のウェブサイトで技術的な問題が発生したことなどから、その成功には懐疑的な見方が多かった。だがホワイトハウスによると、保険契約者数は先月31日の申し込み期限の直前に急増し、704万1000人に達した。

 この結果を受け、ホワイトハウスのローズガーデン(Rose Garden)で演説したオバマ大統領は、「この改革は時に議論や混乱を引き起こし、批判があったことは明らかだ」とした上で、「それは民主主義における変革で起きることの一部だ。変革は難しい。壊れているものをなおすのは難しい」「だがこの法律は、想定された通りの仕事をしている。うまくいっている」と語った。

 さらに、オバマケア撤回を何度も試みた共和党議員について、「なぜ彼らは、これほどまで熱心に、人々が医療保険に加入できないよう働きかけているのか。なぜ彼らは、(全ての)人々が医療保険に加入するという考えについて、こんなにも腹を立てているのか」と批判した。(c)AFP