【4月1日 AFP】前週に仏パリ(Paris)のエリゼ宮(Elysee Palace、仏大統領府)で催された中国の習近平(Xi Jinping)国家主席の歓迎夕食会で供された料理を「ひどかった」などと述べたニコル・ブリック(Nicole Bricq)貿易相が、エリゼ宮の料理長に謝罪した。

 ブリック貿易相はマイクが音声を拾っていることに気づかず3月26日の習主席を歓迎する夕食会で出された料理について「全くなってない。ひどいと言っておく必要がある」などと述べた。この発言は仏ニュース専門テレビ局、BFMTVによってネットで公開された。

 習主席を迎えてフランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領が主催したエリゼ宮での夕食会のメニューはフォアグラとトリュフ、ウィーン風マッシュルームを添えた仏南西部の鶏のロースト、デザートはチョコレートとキャラメルのスイーツなどで、これらとともに高級ワインも用意された。

 事情に詳しい筋によると、この件についてブリック貿易相はエリゼ宮専属のギヨーム・ゴメス(Guillaume Gomez)料理長に電話で謝罪した。さらに同貿易相は厨房まで足を運び、オランド大統領はゴメス料理長および厨房スタッフに全信頼を置いていると伝えたという。(c)AFP