【3月29日 AFP】朝の目覚めのコーヒーの値段が高くなるかもしれない。世界最大のコーヒー生産国、ブラジルがここ数十年で最悪の干ばつに見舞われていることから、2014年は世界的な供給不足が起こるとの懸念が広がり、コーヒー豆の国際価格が急騰しているためだ。

 米ニューヨーク(New York)先物市場では今月中旬、アラビカ種の中心限月5月きりが1ポンド当たり203.75セントと、昨年11月時点(同100.95セント)の2倍以上になり、2年ぶりの高値を付けた。

 干ばつの影響でブラジルのコーヒー豆収穫量は1970年以来、初めて2年連続で減少すると予想されている。同国の生産者組合Coopamigの代表、レアンドロ・ゴメス・リベイロ・コスタ(Leandro Gomes Ribeiro Costa)氏はAFPに、生育に重要な時期を迎えているが、一部の産地では今年これまでの雨量が平年の10%にとどまっている」と述べ、「こんな干ばつは経験したことがない。一部ではまた木についているコーヒーの実がしなびてしまった」と話した。Coopamigの予想では、14年の収穫量は前年に比べて最大30%減少する見通しだ。

 インスタントコーヒーの原料となるロブスタ種の価格も、産地ベトナムでの低い気温と干ばつを受けて大幅上昇した。

 国際コーヒー機関(International Coffee OrganizationICO)は、2014/15年の世界のコーヒー豆収穫量は少なくとも200万袋(1袋=60キロ)減少すると予測している。