【3月25日 AFP】2015年に開催される第16回アジアカップ(2015 AFC Asian Cup)の組み合わせ抽選を26日に控え、前回王者の日本と、開催国オーストラリアは、同じアジアの強豪である韓国との対戦だけは避けたいと考えているようだ。

 8大会連続でW杯に出場している韓国は、国際サッカー連盟(FIFA)の世界ランキングでアジア勢上位4チームから漏れて第2ポッドとなり、やっかいな存在になっている。

 シドニー(Sydney)のシドニー・オペラハウス(Sydney Opera House)で行われる組み合わせ抽選会の第1ポッドには、オーストラリアのほかに、大会通算4度の優勝を誇る日本、優勝3回のイラン、そしてウズベキスタンが入った。

 第2ポッドには、韓国のほかにW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の大陸間プレーオフにアジア代表として出場したヨルダン、そして優勝3回の実績を持つサウジアラビアが脅威の存在として立ちはだかる。

 2007年大会王者のイラクと、「眠れる獅子(しし)」中国が第3ポッドとなり、第4ポッドには2010年W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)に出場した北朝鮮が入っているため、来年1月の本大会で混戦が必至となるグループができる可能性もある。

 2006年にアジア・サッカー連盟(Asian Football ConfederationAFC)に加盟したオーストラリアは、2011年の第15回アジアカップ(AFC Asian Cup 2011)決勝で延長戦の末に0-1で日本に敗れており、今大会では開催国としてのアドバンテージを生かして初優勝を狙っている。

 しかし、オーストラリア代表チームを率いるアンジェ・ポステコグルー(Ange Postecoglou)監督は、就任後の厳しいスタートを経験した今、対戦国の組み合わせには特に期待していないという。

 まずは、今年のW杯に照準を合わせているポステコグルー監督は、「(抽選での幸運には)何も期待していない。今まで恵まれてこなかったから」と語った。

「それでもいいんだ。要するに、組み合わせに関係なく、われわれはホームで試合に臨み、母国で大きな大会を開催する。だからいいプレーをしたいというだけだ」

 優勝トロフィーはオペラハウスまで船で運ばれると、組み合わせ抽選の式典に先駆け、過去の優勝国を代表してイラクのユニス・マフムード(Younis Mahmoud)と日本の福西崇史(Takashi Fukunishi)氏から、元オーストラリア代表のブレット・エマートン(Brett Emerton)氏に手渡されることになっている。(c)AFP