【3月25日 AFP】世界保健機関(WHO)は25日、調理用の炎や自動車の排ガスなど、さまざまな要因で発生する大気汚染に関連した死因で死亡した人の数が、2012年は世界で700万人に上ったと発表した。

 WHOのマリア・ネイラ(Maria Neira)公衆衛生・環境局長は「屋内外にかかわらず、大気汚染は最も大きな環境衛生問題となっており、先進・新興両国の誰もが影響を受けている」と指摘した。

 WHOによる新たな調査結果によると、2012年の世界の死者のうち、8人に1人の割合で死因が大気汚染と関連していた。なかでも特に多かった死因は、心臓疾患や脳卒中などの発作、肺疾患、肺がんだった。

 特に大気汚染が深刻な2地域は、インドやインドネシアを含む東南アジアと、中国、韓国、日本、フィリピンを含む西太平洋地域で、合わせて590万人が死亡したという。(c)AFP