【3月24日 AFP】北大西洋条約機構(NATO)欧州連合軍のフィリップ・ブリードラブ(Philip Breedlove)最高司令官は23日、ウクライナとの国境に「非常に大規模な」ロシア軍部隊が駐留していると述べ、ロシアの後ろ盾を得てモルドバからの分離独立を目指す沿ドニエストル(Transdniestr)地域へ侵攻する可能性もあると警告した。

 米シンクタンク「ドイツ・マーシャル基金(German Marshall Fund)」が主催したブリュッセル・フォーラム(Brussels Forum)で講演したブリードラブ司令官は、「現在ウクライナ国境にある軍隊は非常に大規模で、万全の戦闘態勢にある」と述べた。

「心配なのは、ロシアがこれら一連の臨時演習を、いわば(ロシア編入を)われわれに徐々に受け入れさせるための手段として行ってきたということだ」

 ロシア軍は21日、ウクライナ南西部と接する沿ドニエストル地域で軍事訓練を実施したと発表した。ロシア軍は現在、同国東部周辺に集結している。

 モルドバの親欧米派のニコライ・チモフチ(Nicolae Timofti)大統領は18日、ロシア語を話す住民が多数を占める同地域が、ウクライナのクリミア(Crimea)半島と同じくロシア編入への道をたどる恐れがあるとの懸念を表明していた。

 チモフチ大統領によると、沿ドニエストル議会は、ロシアに対しクリミアと一緒にトランスドニエストルを併合するよう要請した。(c)AFP