【3月19日 AFP】中国と台湾間の「サービス貿易協定」を審議中の台湾の立法院(国会に相当)に18日夜、協定に反対する約200人の学生や活動家が警備網を破って押し入り、議場を占拠した。

 学生らはその後、議場内にあったいすなど家具を使い、内側からバリケードを築こうとした他、歌ったり踊ったりして協定に反対した。

 野党の民主進歩党(民進党、Democratic Progressive PartyDPP)やさらに急進的な台湾団結連盟(台連、Taiwan Solidarity Union)も支持者を動員することを約束した。またDPPの3人の議員は、協定に抗議の意思を示すため、70時間のハンガーストライキに突入した。

 中台間で2010年に締結された経済協力枠組み協定(Economic Cooperation Framework AgreementECFA)の下、昨年6月に調印された「サービス貿易協定」はサービス分野の市場開放を進めることを目指しているが、台湾の野党は「小規模なサービス企業が影響を受け、経済全体にも打撃を与える」として反対している。(c)AFP