【3月17日 AFP】消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便のコックピットから最後に届いた言葉が、同機の信号システムが手動で停止された後に発せられていたことが分かり、同便の機長と副操縦士に対する捜査がいっそう強化されている。

 マレーシア運輸相代理は16日、航空機側から地上へ重要な運航情報を提供する「航空機情報呼び出し・伝達システム(ACARS、エーカーズ)」が意図的に止められた後、コックピット内からは比較的リラックスした声で「了解、おやすみ」という最後の音声通信が届いていたことを認めた。

 この言葉を発したのが誰かは確認されていないが、この人物はエーカーズが停止されたことを知っていたと推測できる。

 飛行中の機体の位置に関するレーダー情報を中継送信するトランスポンダー(応答機)は、エーカーズが停止してから14分後に停止されていた。まもなく同機は管制塔のレーダーから消えたが、マレーシア当局では、その後数時間にわたってマレーシア空軍がレーダーで同機を追跡していながら何も行動を起こさなかったことを認めている。(c)AFP/Giles HEWITT