【3月17日 AFP】深刻な大気汚染のため、灰色にかすむフランスの首都パリ(Paris)の空──。フランスではここ数日、約30県で大気汚染警報が最高レベルに達し、担当閣僚が「政府にとって緊急かつ最優先の課題」と発言する事態にまで発展している。

 11日には、仏NGO「国境なきエコロジー(Ecologie Sans Frontiere)」が、パリの裁判所に大気汚染訴訟を起こした。こうした中、パリでは17日から、約20年ぶりに自動車の走行制限が実施される。

 パリ市によると、市内と周辺22の地区では17日午前5時半から、奇数日には奇数ナンバーの車だけ、偶数日付なら偶数ナンバーだけが通行可能となる。電気自動車、ハイブリッド車、3人以上が同乗した車両は規制の対象外。規制は、毎日見直しを行うという。(c)AFP