【3月16日 AFP】米カリフォルニア(California)州で建設が計画されているサンフランシスコ(San Francisco)とロサンゼルス(Los Angeles)を結ぶ高速鉄道の推進派は、先月開かれた関連会議で、今年の着工が実現すれば全国的にはまだ大きな動きにはなっていない高速鉄道構想が大きな転機を迎えるという期待感を示した。

 バラク・オバマ(Barack Obama)大統領と民主党は高速鉄道建設を進めようとしているが、推進派は根強い反対があることを認識している。一例を挙げると米議会共和党は財政支出に難色を示している。

 カリフォルニア州は2008年の住民投票で、29年の開通を視野に、建設費の一部として99億5000万ドル(約1兆100億円)の支出を承認。サンフランシスコ-ロサンゼルス間(約840キロ)が最高時速320キロの高速鉄道で結ばれると、3時間未満で移動可能となる。計画が順調に進めば22年までにサンフランシスコの南方約200キロのマーセド(Merced)とロサンゼルス郊外サンフェルナンドバレー(San Fernando valley)を結ぶ区間がまず開業する見通しだ。