バルト海(Baltic Sea)に面したこの小さな旧ソ連構成国の人口は約130万人。世界銀行(World Bank)の最新のまとめによると、同国の15歳以上の識字率はすでに100%に達しているという。無料インターネット電話サービス「スカイプ(Skype)」を世界に広め、「E(電子)エストニア」と呼ばれるほどの同国は、IT分野の草分け的存在で、世界で最もインターネット普及率の高い国の一つだ。

 そんなハイテク先進国で取り入れられた、極めてローテクで独創的なこの教育プログラムは2月に始まり、参加費は無料。1回30分で、8~10回のコースになっている。集まってくる子どもたちの大半は5~6歳だが、10歳以下も数人いて、16歳も1人参加しているという。

 ローツさんは、他国では犬の代わりにポニーやブタに読み聞かせをしている子どもたちもいるようだと話している。この図書館では、自宅でペットの犬に読み聞かせることも勧めている。(c)AFP