【3月6日 AFP】世界保健機関(World Health OrganizationWHO)は5日、1日の糖分摂取量を現行推奨量の半分にするべきだとの新指針案を示した。肥満や虫歯などの健康問題対策を強化する取り組みだという。

 WHOによると、2002年に発表した指針で定めた「1日の総エネルギー摂取量の10%未満」という糖分摂取量の目安は今後も維持するが、新指針案ではさらに、この摂取量を半減し5%未満とすることを推奨する。これは、平均的なBMI(肥満指数)値の成人で、1日あたりティースプーン6杯に相当する。

 WHOは、ハチミツ、シロップ、フルーツジュースなどに入っている天然糖の他に、多くの食品や飲料には糖分が添加されていることを指摘。例として、炭酸飲料1缶の中にはティースプーン10杯分に相当する量が含まれていることを挙げ、「現代人が摂取する糖分の多くが、通常は『甘い食べ物』と考えられていない加工食品の中に隠れている」と警告した。(c)AFP