【3月5日 AFP】ウクライナ情勢をめぐり欧米諸国との緊張が続いているロシアは4日、「最新型」の大陸間弾道ミサイルの発射実験に成功した。同国の国営通信社3社が報じた。

 3社は防衛当局高官の話として、「発射の目的は大陸間弾道ミサイルの新型弾頭の実験だった」と伝えている。同高官によると、発射されたのは陸上移動式の「RS-12Mトーポリ(RS-12M Topol)」。同型ミサイルの実験が最後に報じられたのは昨年12月28日だった。

 トーポリが初めて運用されたのは1980年代で、以後改良が重ねられた。北大西洋条約機構(NATO)では「SS-25シックル(SS-25 Sickle)」と呼ばれている。射程距離は最大1万キロとされる。

 同高官は、同ミサイルの性能についての詳細は明かしていない。発射地点は、同国南部ボルゴグラード(Volgograd)に近いカプースチンヤール(Kapustin Yar)打ち上げ基地だったという。ミサイルは、ロシアがカザフスタン内に借用している弾道ミサイルのシャリー・シャガン(Sary Shagan)試験場にある標的に命中した。

■米には事前通知

 匿名を条件にAFPの取材に応じた米国の防衛当局者は、「米国はこの試験について今週初めに通知を受けていた。不意を突かれたわけではない」と明かした。

 発射実験は、ウクライナのクリミア(Crimea)半島がロシアの支援を受けた部隊に事実上支配され、ロシアと欧米諸国との間で緊張が高まっているさなかに行われたが、同当局者は、この実験がロシアの対欧米関係に与える影響に関するコメントは避けた。(c)AFP