【3月4日 AFP】ソチ冬季五輪のフィギュアスケートで銀メダルを獲得したカナダのパトリック・チャン(Patrick Chan)が3日、4連覇のかかる世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2014)を欠場すると明らかにした。

 大会3連覇中のチャンは、埼玉で開催される世界選手権で4連覇を目指す意欲はあるものの、五輪を終えた後すぐに練習に戻る気にはなれないとコメントした。

 ソチ五輪では羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が金メダル、チャンが銀メダルに輝いたものの、スポーツ界最高の舞台で期待されたパフォーマンスを発揮することはできなかった。

 23歳のチャンは、「大会終了後、自分の気持ちを確かめた。現実的にすぐ練習に戻れるか自問したところ、その可能性を見いだせなかった」と語った。

「スケートに無我夢中になれず、専念できる状態ではなく、そこにいたいと思わなければ、自分はいい滑りができない。だから、いったんスケートから離れ、未来を見据えたほうが賢明だと判断した」

「正直なところ、世界選手権でもう一度勝ちたい」

 この春に『スターズ・オン・アイス(Stars on Ice)』でカナダ国内を回る予定とされているチャンは、「自分としては、スケートであろうとスケート以外のことであろうと、もっと成し遂げたい気持ちはある」と述べた。

「今のところ、競技に出たいとは思っていないが、将来的に2016、2017、2018年、あるいは2015年の世界選手権に挑戦して優勝を目指すかもしれない」