【3月4日 AFP】中国南西部・雲南(Yunnan)省昆明(Kunming)市の昆明駅で1日夜に発生し29人が死亡、143人が負傷した無差別殺傷事件で、地元警察は容疑者3人の身柄を拘束した。国営新華社(Xinhua)通信が3日、公安省の発表を引用して伝えた。

 新華社によると、当局は犯行グループを男女8人の「テロリスト」としており、事件現場で警官が容疑者のうち4人を射殺、負傷した女1人を拘束したという。

 中国当局は今回の事件を「テロ」と断定し、同国北西部・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)の分離独立を目指す勢力の犯行とみている。国営メディアは事件を「中国の9/11」と呼んでいる。

 国営メディアの3日夜の報道によると、負傷者のうち20人が重体となっており、昆明市民は献血のために長い列をつくっている他、一部住民は事件に対する怒りをあらわにしている。(c)AFP/Neil CONNOR