【3月3日 AFP】ナイジェリア北東部で1日、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」の犯行とされる3件の攻撃があり、少なくとも74人が死亡した。

 同国では、ボコ・ハラムによりここ2週間で250人近くが殺害されており、今年に入ってからの犠牲者数は今回の攻撃により300人を超えた。

 1日の攻撃は、いずれも北東部ボルノ(Borno)州で発生。州都マイドゥグリ(Maiduguri)の繁華街ゴマリ(Gomari)地域では、2回の爆発により少なくとも35人が死亡。さらに同市近郊のマイノク村(Mainok)で、ボコ・ハラム戦闘員とみられる武装集団により、39人が殺害された。  

 ゴマリ地域の連続爆発について、同州警察のラワル・タンコ(Lawal Tanko)本部長はAFPの取材に対し、「(死者数は)まだ数え終わっていない。35人の遺体を確認したが、現場では救助隊との協力の下、まだ作業が続いている」と述べた。目撃者によると、爆発により約50人が死亡した恐れがあり、数十軒の家屋が損壊したという。

 マイドゥグリから50キロメートルのマイノク村の住民によると、午後7時ごろに軍服を着た数十人の武装集団が村を襲撃。ロケットランチャーや爆発物、カラシニコフ銃を使って住民を無差別に襲い、39人を殺害したという。同村での事件について、軍と警察当局からコメントは得られていない。(c)AFP/ABUBAKAR