【3月2日 AFP】レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)はついにオスカーを手にすることができるのだろうか?初めてノミネートされてから20年となる今年、39歳になったディカプリオは、ハリウッド(Hollywood)で最も貴重な立像を手にできるかもしれないと期待していることだろう。

 今年のアカデミー賞主演男優賞の最有力候補は『ダラス・バイヤーズクラブ(Dallas Buyers Club)』のマシュー・マコノヒー(Matthew McConaughey)とされてきた。しかし、ディカプリオが逆転勝ちを収めるかもしれないという声も聞こえている。評論家らが『ウルフ・オブ・ウォールストリート(The Wolf of Wall Street)』のディカプリオの演技を絶賛していることから、アカデミーの会員たちがついにディカプリオに賞を与えるかもしれないという憶測に火がついたのだ。

■実在したウォール街の男を熱演

 ディカプリオは同作品で、快楽にふけるニューヨーク(New York)のトレーダー、ジョーダン・ベルフォート(Jordan Belfort)に扮(ふん)し、その若かりし日々からウォール街の頂点に上り詰め、FBI捜査官の手に落ち屈辱を味わうまでを熱演。ゴールデン・グローブ賞(Golden Globe Awards)主演男優賞(ミュージカル・コメディー部門)を受賞している。

 クアールード(睡眠薬)の過剰摂取で手足が麻痺し、車まで床を這っていくシーンは、『タイタニック(Titanic)』でケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)と船首に立ったシーンと並び、ディカプリオの代表的なシーンになるかもしれない。

■アカデミー賞との関係

 ディカプリオはオスカーを手にしたことはないが、『ギルバート・グレイプ(What's Eating Gilbert Grape?)』で19歳の時に初めてノミネートされて以来、2004年の『アビエイター(The Aviator)』、2006年の『ブラッド・ダイヤモンド(Blood Diamond)』でもノミネートされている。

 しかし『ロミオ&ジュリエット(Romeo and Juliet)』『ギャング・オブ・ニューヨーク(Gangs of New York)』『ディパーテッド(The Departed)』『シャッター アイランド(Shutter Island)』などでの演技は、アカデミーの会員からは評価されなかった。

 中でも最も苦汁をなめた作品は、間違いなく『タイタニック』だろう。同作品は14部門にノミネートされ11部門で受賞したが、ディカプリオはノミネートすらされなかった。