【2月26日 AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は25日、大気汚染が深刻な問題となっている北京(Beijing)の街頭を訪れた。一般市民に寄り添う国家主席という自身のイメージをアピールする狙いがあるとみられるが、この習氏の異例の行動に、インターネット上で称賛の声が上がっている。

 ネット上では、マスクを付けずに北京南部の鼓楼(Drum Tower)に近い人気のショッピングエリア「南鑼鼓巷(Nanluoguxiang)」を歩く習氏の姿を捉えた動画や写真が出回った。また「同じ空気を吸い、同じ運命を共有する」との見出しの記事も拡散された。

 中国のマイクロブログ「新浪微博(Sina Weibo)」に投稿された写真には、テレビ局の撮影班も写っていたことから、事前に計画された行動だったとみられている。

 中国の多くの地域では同日、有害なスモッグに覆われてから6日目を迎えている。(c)AFP