【2月24日 AFP】(記事更新)23日に行われたNBAのロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)対ブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)の試合で、ネッツのジェイソン・コリンズ(Jason Collins)が米国のメジャースポーツでは史上初めて、同性愛を公言後に試合出場を果たした選手となり、先駆者としてさらなる一歩を刻んだ。

 ネッツと10日間の契約を結んだ数時間後、ベンチメンバーに入ったコリンズがレイカーズ戦の第2クオーターから出場すると、ステープルズ・センター(Staples Center)のファンは、普段レイカーズを応援するときと同じように、温かくコリンズを歓迎した。

 NBAで13年のキャリアを持つベテランのコリンズは、ワシントン・ウィザーズ(Washington Wizards)との契約が切れた後の2013年4月に同性愛を公言し、そして今回、それ以後では初となるNBAの試合に出場した。

 試合前、大勢の報道陣に囲まれたコリンズは、一番の関心は自分にまだNBAでプレーする力があると証明することだとコメントしていた。

「現時点では、プレーを学び、担当エリアや試合プラン、自分の役割を学ぶことに集中している。歴史についてじっくり考える時間はない」

 試合はネッツが1度もリードを許さず108-102で勝利し、レイカーズ戦の連敗を11で止めた。

 コリンズは10分37秒出場し、シュートを1本放ったが成功せず無得点に終わった。リバウンドを2つ獲得し、5ファウルを記録したコリンズだが、ネッツのジェイソン・キッド(Jason Kidd)ヘッドコーチは、チームの守備を強化するために獲得した選手のプレーとしては、おおむね満足だと語った。

 またネッツのビリー・キング(Billy King)GMは、コリンズとの契約は「バスケットボールとしての判断」に基づいたものであり、インサイドでの守備の存在感に期待してのことだと語った。

「われわれはゴール下を強化する必要があり、コリンズの経験とサイズを考えれば、10日間契約は正しい選択だと感じた」

 ネッツは、コリンズと最大2度の10日間契約を結ぶことができ、その後にシーズン終了までチームに残すかを判断することになる。(c)AFP