【2月23日 AFP】ネパール観光省は21日、世界最高峰エベレスト(Everest)で昨年4月に起きた欧州の登山家グループとシェルパ(ネパール人登山ガイド)らの乱闘騒ぎを受け、エベレストの保安体制を見直す方針を明らかにした。

 同省のマドゥスダン・ブルラコティ(Madhusudan Burlakoti)氏がAFPに語ったところによると、エベレストのベースキャンプに兵士や警官らを駐在させ、「何か問題があった場合に」登山家らが通報できる形にする。政府拠点となるテントを設置し、医療支援や救助の要請を含め、登山家らが何でも当局に知らせることができる体制をつくる。

 現状では4月と5月のエベレスト登山のピーク期間中、登山グループごとに軍と警察、観光省のいずれかから連絡官が1人任命されている。政府の拠点になるテントが4月に設置されると、登山家は万が一トラブルがあった場合、1人しかいない担当連絡官に頼らず容易に当局に通報できるようになるという。(c)AFP