【2月22日 AFP】ソチ冬季五輪、フィギュアスケート女子シングルで金メダルを獲得したアデリナ・ソトニコワ(Adelina Sotnikova、ロシア)は、ここまでの道のりで浅田真央(Mao Asada)に大きな影響を受けてきたことを明らかにした。

 17歳のソトニコワが自身初となる主要大会での優勝を飾った一方で、23歳の浅田は自身最後となる五輪に臨んだ。

 浅田は、19日に行われたショートプログラム(SP)でトリプルアクセルに失敗して16位と出遅れ、日本勢の男女シングル金メダル獲得の挑戦は終わったが、翌20日に行われたフリースケーティング(FS)では見事な復活を遂げ、FSでは3番手となる得点を記録して6位入賞を果たした。

 ソトニコワは、2011年に母親を亡くすという苦難に対処した浅田の姿に、特に影響を受けたという。

「アスリートとして、頑張り屋としての真央が好きだわ」

「彼女は頑張り屋で、全ての困難を克服するの。悲劇に遭っても立ち止まることなく、自分の滑りをお母さんにささげたわ。真央と滑るのはいつも楽しいの」

 ソトニコワのコーチを務めるエレーナ・ブヤノワ(Elena Buianova)氏は、浅田のSPでの失速に衝撃を受けたという。

「真央のことは知ってるわ。アデリナが小さい時にタチアナ・タラソワ(Tatiana Tarasova)の下で練習したことがあったから。真央はよく、アデリナを自分のショーに参加するよう誘ってくれていたの」

「彼女がリンクを後にしたとき、観客は涙していたわ。心理的なプレッシャーがあったのでしょうね。フリースケーティングでの滑りは見事なものだったわ」

(c)AFP