【2月23日 AFP】世の中には、潔く引退することを拒否する30代や40代がいる――ソチ冬季五輪で若者に負けることを認めない、白髪交じりのベテラン選手たちだ。

 彼らは、美しい山々を愛でるためにロシアに来たわけではない。自分たちより若いライバルに張り合い、心身ともに限界まで追い込んで、金銀銅のメダルを勝ち取っている。

 36歳のボーディー・ミラー(Bode Miller、米国)はアルペンスキー男子スーパー大回転で、37歳のボブ・デヨング(Bob de Jong、オランダ)はスピードスケート男子1万メートルで、それぞれ銅メダルを獲得した。ロシア代表の42歳、アルベルト・デムチェンコ(Albert Demchenko)は、今大会のリュージュ男子で2個の銀メダルを手にしている。

 今年40歳を迎えたノルウェーのバイアスロン選手、オーレ・アイナル・ビョルンダーレン(Ole Einar Bjoerndalen)は、19日に行われた混合リレーで優勝し冬季五輪史上最多メダル獲得数を塗り替え、8個の金メダルを含む通算13個のメダルをつかんでいる。