【2月20日 AFP】交流サイト最大手の米フェイスブック(Facebook)は19日、スマートフォン(多機能携帯電話)向けチャットアプリを提供する米国の急成長企業「WhatsApp(ワッツアップ)」を、総額160億ドル(約1兆6400億円)余りで買収すると発表した。フェイスブックにとっては過去最大の買収で、世界的な事業拡大を促進させることとなる。

 買収額は、現金40億ドル(約4000億円)とフェイスブックの株式120億ドル(約1兆2300億円)相当の譲渡によって支払われる。さらに買収手続きの完了から4年間にわたり、制限付株式ユニット30億ドル(約3000億円)相当をワッツアップの創設者および従業員に付与する。

 ワッツアップの利用者は、世界全体でおよそ4億5000万人。今回の買収により、フェイスブックはこれらの利用者を自社のSNSサービスに取り込むことになる。ワッツアップは買収後も、現在提供しているサービスをそのまま継続する。

 フェイスブックは、同社は昨年の上場により、IT業界史上最高額となる160億ドル(約1兆6400億円)を調達したばかり。

 フェイスブックは声明で、「買収は、中核となるインターネットサービスを効率的かつ手頃な価格で提供することにより、世界中により高い接続性と有用性を提供するという、フェイスブックとワッツアップの両社共通の使命を支援するものだ」としている。(c)AFP