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思考で生きた「アバター」を操作、米チームがサル実験に成功

2014年2月19日 9:50 発信地:パリ/フランス

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思考で生きた「アバター」を操作、米チームがサル実験に成功
インド・アーメダバード(Ahmedabad)の動物園で飼育されるアカゲザル(2012年5月18日撮影、資料写真)。(c)AFP/Sam PANTHAKY

■思考で動物を動かすことに「初めて成功」

 いわゆるブレーン・マシン・インターフェース(BMI、脳介機装置)に関するこれまでの研究では、人間が思考を用いてコンピューターのカーソルやロボットアームなどを動かすことに成功していた。

 シャネチ氏の研究チームは、動物が別の動物の腕を自由に動かすことを可能にしたのは、今回の研究が初めてと話している。また、これまでのBMI研究では、同一線上にある同じ標的に対して何度も同じ動きを繰り返し行うことしかできなかったという。

 今回の研究で異なる点は、体を動かすために必要となる詳細な段階的プロセスを読み解こうとするのではなく、サルが画面上の標的に向かうように発した脳信号を解読した点だ。

 論文の共同執筆者で、米ハーバード大学医学大学院(Harvard Medical School)神経系修復センター(Center for Nervous System Repair)のジブ・ウィリアムス(Ziv Williams)氏は、今回の研究の新しい点として、2匹のサルを使用して「実際の四肢麻痺により近い状態を再現」したことも挙げている。

 単体の動物の脳と筋肉を連結する場合、実際に起きた筋肉の動きが、「保持された筋肉収縮の感覚フィードバックによる影響」をどの程度受けているかを断定することは不可能だと、ウィリアムス氏は説明する。

 他の科学者からは、今回の研究の成果について、ある特定の動作をしたいというまひ患者の欲求を特定し、実際の動作に変換するための「重要な前進」と評価する声が上がっている。ただ、鎮静剤で眠らせたサルで得られた今回の成果を、長く使わなかったために筋肉が弱くなっている本物のまひ患者でどの程度再現できるかは不明だ。(c)AFP/Mariette LE ROUX


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