【2月17日 AFP】米ペンシルベニア(Pennsylvania)州で、夫と共に男性を殺害したとして逮捕・訴追された19歳の少女が、他にも米国の数州で少なくとも22人を殺害したと話していることが、地元紙の16日の報道で明らかになった。

 地元紙デーリー・アイテム(Daily Item)のインタビューに応じたミランダ・バーバー(Miranda Barbour)容疑者は、昨年11月に刺し殺した42歳の男性が、連続殺人の最後の被害者だったと語った。

 ミランダ容疑者は、情報交換サイト「クレイグスリスト(Craigslist)」で知り合ったこの男性と、100ドル(約1万200円)で性交渉に応じることに同意した後、夫のエリオット・バーバー(Elytte Barbour)容疑者と共に男性を殺害したと話している。両容疑者は殺人の疑いで訴追され、それぞれ別の施設に勾留されている。

 だがミランダ容疑者は、今回の男性殺害は、出身州アラスカ(Alaska)やテキサス(Texas)など数州で数年間にわたり繰り返してきた殺人のうちの1件にすぎないと主張。これまで何件の殺人に関わったのかとの質問に、22人を殺害した時点で「数えるのをやめた」と答え、犠牲者の数がさらに多い可能性を示唆した。

 ミランダ容疑者はアラスカ州に住んでいた幼少時に性的虐待を受けた経験があり、13歳の時に悪魔崇拝カルト信者の男の導きで初めての殺人を犯したと話している。

 犯行の手口については、「(被害者らを)誘い入れて、どんな人物なのかよく調べる。友人になることもある」と説明。殺害対象となった人々は「悪い行いをして、この世に存在するに値しない人たちだった」と語っている。

 ミランダ容疑者の発言を受け、米各州の捜査当局は未解決の殺人事件の見直しに奔走しているという。(c)AFP