【2月17日 AFP】エジプト東部シナイ(Sinai)半島のイスラエル国境近くで16日、韓国人観光客を乗せたバスを狙った爆弾攻撃があり、地元県知事によると韓国人3人とエジプト人運転手1人が死亡した。

 エジプトでは、ムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領が昨年7月に解任されて以降、主に治安当局を狙った攻撃が相次いでいるが、観光客を狙った攻撃は初めて。

 内務省によると、首都カイロ(Cairo)を出発し、シナイ半島南部のタバ(Taba)にある国境検問所でイスラエル入国を待っていた観光バスで爆発が起きた。爆発によりバスの前部と、屋根の一部が吹き飛ばされた。

 南シナイ(South Sinai)県のハレド・フォウダ(Khaled Fouda)知事はAFPの取材に対し、韓国人3人とエジプト人運転手が死亡したと語った。韓国外務省も韓国人2人の死亡を確認。2人は観光中だったキリスト教会の信者だという。

 エジプト保健省の報道官によると、15人が負傷して病院に搬送されたが、容体は安定している。(c)AFP/Samer AL-ATRUSH, Mona SALEM