【2月17日 AFP】ソチ冬季五輪は16日、フィギュアスケートのアイスダンス・ショートダンス(SD)が行われ、米国のメリル・デイビス(Meryl Davis)/チャーリー・ホワイト(Charlie White)組がSDの世界最高得点で首位に立った。

 2011年と2013年の世界王者がSDでトップに立ち、アイスダンスの金メダル獲得に前進した。

 27歳のデイビスと26歳のホワイトのペアは、『マイ・ フェア・レディ(My Fair Lady)』の音楽に乗せ、クイックステップのリズムにフォックストロットを合わせた演技を披露し、2位に入ったカナダのテッサ・ヴァーチュー(Tessa Virtue)/スコット・モイア(Scott Moir)組に2.56点差をつけた。

 前回の五輪で銀メダルのデイビス/ホワイト組は78.89点を記録し、その一方でヴァーチュー/モイア組は、「ドリーム・ア・リトル・ドリーム・オブ・ミー(Dream a Little Dream of Me)」「マスクラット・ランブル(Muskrat Ramble)」「ヘブン(Heaven)」に合わせて76.33点を記録した。

 ロシアのエレーナ・イリニフ(Elena Ilinykh)/ニキータ・カツァラポフ(Nikita Katsalapov)組は「素敵なあなた(Bei mir bist du schoen)」と「16トン(Sixteen Tons)」の楽曲で自己ベストの73.04点を記録し、3位につけた。

 4位には72.75点を記録したフランスのナタリー・プシャラ(Nathalie Pechalat)/ファビアン・ブルザ(Fabian Bourzat)組、5位には69.97点でロシアのエカテリーナ・ボブロワ(Ekaterina Bobrova)/ドミトリ・ソロビエフ(Dmitri Soloviev)組が入った。

 24歳のヴァーチュー、26歳のモイアのペアは、2010年のバンクーバー冬季五輪では金メダルを獲得して母国の観客を沸かせており、今回もそのままタイトルを譲り渡すつもりはないだろう。

 ヴァーチュー/モイア組には、ロシアのオサクナ・グリシュク(Oksana "Pasha" Grishuk)/エフゲニー・プラトフ(Yevgeny Platov)組が1998年に達成して以来となる史上2組目の2大会連続金メダルがかかっている。

 しかしアイスダンスは、直近の主要20大会中14大会でデイビス/ホワイト組が優勝を飾っており、今大会でも、前年のGPファイナルで記録した自己ベストの77.66点を1.23点上回る得点をたたき出した。

 ともにロシアのマリナ・ズエワ(Marina Zueva)コーチに師事する両組は、拠点となる米デトロイト(Detroit)で一緒に練習を積んでいる。

 一方、ロシア勢は今大会で初めて実施された団体戦で、カナダと米国を抑えて金メダルを獲得している。

 アイスダンスは、よりアスリート性の高いペアとは性質の異なる種目で、社交ダンスに近い。2人の選手はペアよりも近い距離を保ち、ペアほどリフトが強調されることはなく、より複雑でリズミカルな足技を披露する。(c)AFP/Emmeline MOORE