世界選手権銀メダリストのテンは、上位7選手中ではFSをミスなくこなした唯一の選手となった。

 バレエ「お嬢さんとならず者(The Young Lady and the Hooligan)」のテーマに合わせた演技で、テンは4回転トーループと7つの3回転ジャンプをすべて成功させ、171.04点を記録した。

 テンは今季けがと病気に悩まされメダル圏外とみられていたが、合計255.10点で銅メダルに輝いた。

「今日の演技は間違いなく今シーズン最高だった。すべてのジャンプに満足しているし、振り付けでもベストを出せるよう努力した。みんなが楽しんでくれていたらうれしいな」

 羽生を指導するオーサーコーチにとっては、2010年のバンクーバー冬季五輪で金妍児(Yu-Na Kim、キム・ヨナ、韓国)に続き、2大会連続での金メダル獲得となった。

 しかしながら、同じくオーサーコーチに師事する世界選手権銅メダリストのハビエル・フェルナンデス(Javier Fernandez、スペイン)は、SPで3位につけた順位を5位まで落とした。

 日本勢では町田樹(Tatsuki Machida)が合計253.42点で5位、高橋大輔(Daisuke Takahashi)が250.67点で6位だった。