【2月14日 AFP】インドネシア・ジャワ(Java)島のケルート山(Mount Kelud、1731メートル)の噴火で、14日までに2人が死亡した。国家災害対策当局が明らかにした。島内の3つの国際空港は閉鎖され、空の便に大きな影響が出ている。

 ジャワ島で最も危険な火山の1つとされるケルート山は13日夜、警戒レベルが引き上げられた数時間後に、真っ赤な火山灰や火山弾を噴出させた。火口から半径10キロ圏内の約20万人に避難命令が出ている。

  インドネシア政府の災害対策当局によると、マラン(Malang)地区では家屋に火山砕屑物が降り注ぎ、複数の住宅が倒壊。下敷きになった60代の男性と女性の計2人が死亡した。いずれも建築のしっかりした住宅ではなかったため、火山砕屑物の重みで簡単に倒壊したとみられている。

 当局によれば、避難命令を受けて多くの住民が貴重品や衣類を取りに自宅に戻ろうとしたが、大量の火山砕屑物に行く手を阻まれ、引き返したという。(c)AFP