【2月13日 AFP】米上院は12日、連邦政府の債務上限を来年3月まで無条件で引き上げる法案を賛成多数で可決した。これにより、連邦政府の債務限界に関する議論は、今年11月に行われる中間選挙の後まで棚上げされることになる。

 同法案は11日に下院を通過しており、オバマ大統領の署名を経て成立する。

 共和党指導部が直前に法案通過を容認する姿勢に転じたことから、同法案は上院で賛成55、反対43で可決された。付帯条件やその他の法律に関する条件なしでの上限引き上げを求めていたバラク・オバマ(Barack Obama)大統領にとっては劇的な勝利といえる。

 上下両院での同法案の可決は、民主・共和両党の対立から世界最大の経済国がデフォルト(債務不履行)の瀬戸際にまで追い込まれてきたここ数年の状況からの転換点となる。昨年10月にはこの問題で両党の協議が決裂し、政府機関が16日間にわたって閉鎖される事態に発展していた。(c)AFP/Michael Mathes