【2月10日 AFP】アフリカ中部ブルンジの首都ブジュンブラ(Bujumbura)で、前夜から降り続く豪雨で発生した洪水や地滑りにより、10日までに少なくとも51人が死亡、100人以上が負傷し、数百世帯が倒壊している。

 タンガニーカ湖(Lake Tanganyika)岸の北東に位置するブジュンブラではこの他、多数の住宅が流され、交通や送電が遮断されている。同市の警察では、天災でこれだけ多くの死者が出たことは記憶に残る限りないとしている。

 ガブリエル・ニジガマ(Gabriel Nizigama)公安相は、「これまでに51人の遺体を発見した。住宅が倒壊したときか、流されて亡くなった人たちだ」と発表している。

 貧困地域の家屋は多くが泥のれんが造りで、豪雨や濁流に弱いという。豪雨は日付をまたいで10時間降り続き、市内全域の送電が遮断された。

 またブジュンブラから北側の隣国ルワンダへ通じる道路は地滑りのため、また西側の隣国コンゴ民主共和国に通じる道は橋が流されたためにそれぞれ通行止めとなっている。(c)AFP