【2月9日 AFP】フランス・アルプス(French Alps)で8日、急斜面を走行中の2両編成の列車に巨岩が落下し、乗客の女性2人が死亡、8人が負傷した。

 列車は、沿岸都市ニース(Nice)から観光客に人気のディーニュレバン(Digne-les-Bains)に向かう線路を走っていた。幅が狭く、曲がりくねったこの線路は、ところどころで急こう配になる。

 地元の検察官によると、この事故でロシア人女性(49)とアルプス地方に住むフランス人女性(82)が死亡。車内には当時、34人の乗客がいたという。

 負傷者は少なくとも8人とみられ、その中には妻を失い大きなショックを受けているロシア人女性の夫もいる。

 目撃者の話では、巨大な岩が電車を直撃し、2両のうちの1両を脱線させたという。

 事故現場の写真には、車体の片側が大きくへこんだ車両が渓谷沿いの線路から脱線しており、別の1両が不安定な状態で線路上にとどまっている様子が写っている。

 人里離れた山岳地域での救助活動を支援するため周辺地域から消防隊員が招集されたが、雪と急斜面のため到着が困難になっている。現場には消防隊員110人と車両32両の他、ヘリコプター2機が派遣された。

「トラン・デ・ピーニュ」と呼ばれるこの路線は、観光客の間で非常に人気があり、美しい景色が広がる南仏沿岸部から山岳地域のオートプロバンス(Haute-Provence)までの151キロを結んでいる。(c)AFP/Daniel ORTELLI