【2月7日 AFP】米インターネット検索大手グーグル(Google)は6日(日本時間7日)、ソチ冬季五輪の開幕にあわせ、検索ページのトップに同性愛者らの権利運動を象徴するレインボーフラッグの6色を取り入れたロゴマークと差別を禁じた五輪憲章(Olympic Charter)の一文を表示した。

 グーグルの検索トップページには、様々な記念日に、その日にちなんだデザインのグーグル文字「グーグルドゥードゥル(Google Doodle)」が表示される。

 先にロシアのドミトリー・コザク(Dmitry Kozak)副首相がソチ五輪の観戦客や出場選手に向けて、五輪開催中に同性愛者の権利を主張する行為は、スポーツイベントにおける「プロパガンダ」を禁じた五輪憲章とロシアの法律に反すると警告していた。これに反論を示す形でグーグルは6日の「グーグルドゥードゥル」に、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(LGBT)などの性的少数者の権利を象徴するレインボーフラッグのデザインを取り入れ、併せて五輪憲章から抜粋した以下の一文を掲載した。

「スポーツを行うことは人権の一つである。すべての個人はいかなる種類の差別もなく、オリンピック精神によりスポーツを行う機会を与えられなければならず、それには、友情、連帯そしてフェアプレーの精神に基づく相互理解が求められる」(五輪憲章より)

 さらに「グーグルドゥードゥル」のレインボーフラッグをクリックすると、五輪憲章に関連した記事や、グーグルの同性愛者の権利擁護運動に対するソチ五輪開催国ロシアの反応などの検索結果が表示される仕組みになっている。

 この日の「グーグルドゥードゥル」に関して、グーグル側はコメントを拒否している。(c)AFP