【2月7日 AFP】パキスタン各地で2007年から爆弾攻撃や銃による襲撃を繰り返しているイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(Tehreek-e-Taliban PakistanTTP)」とパキスタン政府の両代表団が6日、首都イスラマバード(Islamabad)で、和平へ向けた歴史的な交渉の第1回会合に臨んだ。会合後、両者はともに停戦を呼び掛けた。

 3時間以上に及んだ今回の会合は、和平協議のロードマップ(行程表)を作成するための事前協議。パキスタン政府とTTPが公式に対話の席につくのは、これが初となる。ただ、対話が持続的な和平合意に結び付くかどうかには強い疑念も残る。

 会合後、共同声明を読み上げたTTP側交渉責任者のマウラナ・サミウルハク(Maulana Sami-ul-Haq)師は「双方とも、和平努力を損なう恐れのある活動は差し控える」との政府の要求にタリバン側が合意したことを明らかにした。

 一方、政府側の交渉責任者イルファン・シディキ(Irfan Siddiqui)氏は、TTP側が「われわれの期待を上回る対応を示してくれた」と会合の成果を強調した。

 パキスタン政府とTTPとの会合は当初4日に予定されていたが、政府がTTP代表団に疑念を示したことから延期されていた。サミウルハク師らは今後TTP指導部と協議を行い、その回答を待って第2回会合を開く方針だという。(c)AFP/Khurram SHAHZAD