【2月5日 AFP】独NDRテレビは4日、米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)が、2002年からドイツのゲアハルト・シュレーダー(Gerhard Schroeder)前首相を情報収集活動の対象に加えていたと報じた。

 NDRテレビによると、1998年から2005年まで首相を務めたシュレーダー氏が2期目の任期に入った2002年から、NSAの監視対象者リストにシュレーダー氏の名が見られるようになったという。当時、ドイツはイラクへの介入に反対していた。

 米中央情報局(CIA)の元職員エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者が持ち出した機密情報によって、米情報機関がアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)現独首相の携帯電話を傍受し、一般市民のインターネット通信や通話記録を大量に収集していたことが明らかになってから米独関係は悪化しており、この問題が環大西洋貿易投資パートナーシップ(TTIP)の交渉に悪影響を与える恐れも出ている。(c)AFP